野球は、特に日本やアメリカで非常にメジャーなスポーツであり、近年ではヨーロッパやアジアなどを含んだ世界大会が行われるようになるなど、発展に暇がない業界の一つだと言えるでしょう。当然、それらが「好き」な人がたくさんいるということになりますが、いわゆる「ファン」と「マニア」の間には、どのような違いがあるでしょうか。
例えば日本のプロ野球を例にとってみると、12球団ある球団の中でお気に入りの球団がある人が「ファン」、自分のひいきの球団だけでなく別の球団のことも広く知識があり、また業界全体の歴史についても造詣が深い、という人が「マニア」という言い方ができるかもしれません。
いずれにせよ、ファンやマニアの存在によって野球業界が発展し、今後を支えていくということは間違いのないことです。その楽しみをより深く知るためには、こういった人たちがお互いに交流し合い、さらに周知していくという視点が必要になってくるかもしれません。
何事にも、マニアと呼ばれる人たちが存在します。そんな中でも特にマニアが多い趣味、それが「野球」ではないでしょうか。人を魅了してやまない野球の魅力・醍醐味とは、いったいどんなものでしょうか。
野球は今やプロからリトルリーグまで、幅広い年代に周知され、またテレビ中継も広く行われるなどメジャーなスポーツの代表どころです。
プロの世界は12球団がひしめきあい、過去には球団の合併や球団名変更があったり、そしてそこに所属する選手たちの実にさまざまなドラマがあります。
また、その世界に入るための道として多くの人が目指している高校、大学、社会人リーグなど、そのフィールドは非常に多岐にわたります。
球団の歴史がどこからはじまり、どのような変遷をたどってきたのか、また、そこに所属する選手たちがどのような思いでプレーをし、人生を野球に刻んでいったのかという歴史を知ることが、マニアになる何よりも理由かもしれません。球団の歴史、人の歴史を知ることで、自分の人生を豊かにする何よりの材料となるのです。
野球ファンの間で、しばしば語られるのが、日米のプレースタイル違いであり、メジャーリーと日本プロ野球の比較です。かつては、日米間で親善試合が組まれることも多く、その度に日本のチームが惜敗する姿を見て、メジャーリーグとの差をまざまざと思い知らされたものですが、野茂英雄投手やイチロー選手などのトップ・プレーヤーがメジャーリーグで大活躍を成し遂げたことや、WBCで優勝したことにより、以前よりはレベルが上がったことが実感できますし、日米野球の違いも浮き彫りになってきました。
その最たる例が、サインプレーとピッチングスタイルです。まず、サインプレーについては、メジャーリーグと比較すると、日本は非常にベンチからのサインが多いことに気付きます。チームによっては、1球ごとにサインを確認しながらプレーする必要があり、また、そのプレースタイルを求められますから、高い順応性が求められるのです。
また、ピッチングスタイルについては、メジャーリーグは、コントロールはアバウトでもストレートの球質が良ければ、変化球は重視されません。日本では、ストレートの球質も大切ですが、コントロールが重視される傾向にあり、そこが魅力でもあるのです。
したがって、日本でプレーする外国人選手が成功するか否かは、緻密な野球に順応できるか否かにかかっていると言っても過言ではありません。2020年には東京オリンピックが開催されることもあり、再び日米のプレースタイルや戦術などが比較されることも増えてくることが予想されますが、その違いはあれども野球ファンとして、素晴らしいプレーには賛辞を送りたいものです。